クラウドの基礎知識

「クラウド」という言葉は、最近では、CMなどでも当たり前に登場するようになっています。こうして言葉自体は何となく知っていても、その意味となると実はあまり理解していなくて、いまさら誰にも聞けなくて困っている人も多いのではないでしょうか。

 

クラウドは英語のcloudで「雲」という意味ですが、IT業界では、これをインターネットの表現として雲で表現しており、「クラウド・コンピューティング(cloud computing)」を指すようになっているのです。

 

これまでのパソコンの一般的な使い方としては、例えばパソコンで文書作成をするなら、まずはパソコンにインストールしているWordやExcelなどのアプリケーションソフトを起動させてこれで作成し、それの文書ファイルもパソコン自体のハードディスク内に保存するという作業手順でした。こうしてひとつのパソコン内で全ての作業を完結させているわけです。

 

ところが、「クラウド」(クラウド・コンピューティング)によって、今までの作業の流れがガラリと変化していったのです。ここではパソコン内にアプリケーションソフトが必ずしもインストールされていなくてもいいとうことになっています。その代わりはインターネットのサーバーを使うのです。これでも問題なく作業ができますし、作成したデータもインターネット上に保存します。

 

つまりパソコン内で全てを持つのではなく、そっくりそのままインターネットでのサービスに委ねてしまう利用形態となります。

 

ネットワークを図で示す際の「雲」(クラウド)では、データなどのリソースは意識をする必要がなく、インターネットにアクセスできる環境があれば、もっと自由な利用スタイルがあることを提唱しています。